学習履歴をブロックチェーンで、って話が上がった。まあ方法論の前に、そういった情報を蓄積して共有する目的ってなんだ?って命題に手っ取り早く思いつくのは2つ。
・能力証明
・学習の改善
そもそも学習履歴を公開するのか?しないのか?って話で。公開しないならブロックチェーンいりません。能力証明の真贋に使うよ、ってのはソニーと富士通が、学習に役立てよう!ってのはサマデイがやろうとしてるよね。乱暴にメリット・デメリット考えてみると
メリット
・くそオープン
・改ざん不可
デメリット
・導入・メンテコスト高い
・忘れられる権利なし
デメリットの2番めがもうパワフルすぎて、現時点では非公開ってのが唯一の選択肢かと。
ここからさきは「学習に役立てよう!」って文脈に絞って話進めます。
その場合には「じゃ誰が持つの?」ってのが課題になりますが、どこもかしこも自分のとこで持ちたがって、様々なベンダの履歴データを相互活用、ってとこに色がついちゃうし(お友達企業間のみでの共有)、最後は囲い込みの道具になっちゃうよねと。
じゃ政府がデータベースをもってよ、って話になるわけだけど、そこにはどんなデータを蓄積してゆくべきなんだろうね。スタディ・ログや古くはNICER LOM (Learning Object Metadata)など検討されているけれども結局これって、それぞれの学びのメタデータを極力汎化して相互運用しましょうね、って共通の認識がないと、ビッグなだけのデータになっちまうよね。
ちょっと否定的に書いたけど、べつに相互運用しなくとも、個人が自分のデータ見られたらメタ認知にはつながるわけだから、とりあえず器作って中味入れ始めるってのはやらない理由はないんじゃないかなぁ。